第9回 司馬江漢にゆかりの言葉

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司馬江漢は江戸時代の半ばすぎに活躍した画家、蘭学者で、その仕事内容は独創性にあふれています。江漢について記述した書物に
對中如雲著、サムライ・ダビンチ「司馬江漢」(ゴマブックス、2006)
があります。
この中で江漢が東海道の旅の途中、三島で小さな農村の子供たちを集めて話をしたエピソードがあります。この時、子供たちの母親も江漢の話を聞いており、感激して思わず
「何十年、何百年かかろうと大きな仕事をするのじゃ。己のためよりも、母ちゃん父ちゃんのために働くことがえらい。もっとえらいのは百年後、千年後のために働くものがえらいのじゃぞ」といいました(上記の書籍中の41ページ)。
江戸時代の小さな村の村人でさえ「長期的な展望をもって独創的な仕事みつけ、忍耐を持ってその仕事を長年にわたって続けることが大切である。百年後に少しでも役に立つ仕事であればさらに良い。」と認識しています。現代の我々の研究に対する姿勢につながっているようです。